白内障とは
眼の中にはカメラでいうレンズの働きをしている透明な水晶体という組織があります。
これが濁ったのが白内障です。カメラのレンズが汚れると撮影の画像がぼやけると同じように、白内障が進むと視力が低下してきます。
白内障の原因
白内障の原因はいろいろありますが、最も多いのは加齢によるものです。これを加齢性白内障と呼んでいます。発症の時期は個人差がありますが、どなたでも年をとるにつれ発症し、80歳代ではほとんどの人が白内障になるといわれています。
水晶体(レンズ)の濁り


白内障の症状
よくある症状
- ・眼鏡をかけても視力がでない
- ・霧がかかったように白っぽくなる
- ・明るいところで眩しくなる。
特徴的であるが少ない症状
- ・逆光で白くなって見辛い
- ・ものがだぶって見える
- ・遠くが見にくくなって近くが見えるようになる


白内障の治療
仕事や生活に支障が出ていない初期の場合
- 点眼薬治療
- タチオン、カリーユニなどの薬があります。
これらは使用することにより、白内障の進行を遅らせるといわれていますが、完全に進行を停止させたり、治して行くのではありません。 - 経過観察
- 3~6ヶ月間隔で経過観察を行い、視力や白内障の合併症などを検査します。
仕事や生活に支障が出てきた場合
- 白内障手術
- 白内障手術は、濁った水晶体を取り除き、新しい眼内レンズを挿入するものです。手術治療の対象は、一般的には矯正視力0.7以下ですが、その人にとって見づらい場合(トラックの運転手で、十分な視力が必要な場合など)は手術の適応です。また、白内障のタイプにより、視力がよくても手術となることがあります。
- 白内障を放置した場合
- 視力は徐々に低下します(場合によっては急激な低下もあります)。
手術時期を逸すると手術が難しくなります。(成熟白内障など)
緑内障などの合併症を併発する確立が高くなります。
眼底が見えなくなるため、眼底疾患の治療が遅れます。

放置してはいけない白内障
視力が0.1以下に低下。目が充血する。目が重い。コントロール不良の糖尿病がある。
