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白内障手術

白内障手術の実際

方法
超音波乳化吸引術(傷口3mm以下)で濁った水晶体を取り除き人工水晶体を移植します。
麻酔
点眼麻酔と麻酔薬を傷から目の中に入れる麻酔。
術中の痛み
軽い痛みがあるかないかくらい。
手術時間
通常10分前後
術後視力
白内障のみの方は視力が改善されます。
眼底や視神経に病気がある場合は、その病気による視力低下を差し引いた視力に改善されます。
成功率
大きな合併症のないものを成功とすると、99%以上です。
合併症の起こりやすい白内障もあり、術前の診察時に詳しくお話します。
その他
一泊入院と日帰り手術が選べます。
休職期間
3~14日(仕事の内容による)

挿入する眼内レンズ度数

眼内レンズの度数により、もともとの近視、乱視、遠視を替えることができます。(一種の屈折矯正手術を目指しています。例えば、強度近視を白内障手術後、軽い近視か正視にするなど)

  • 挿入する眼内レンズ度数小さな傷口から乳化吸引する白内障装置を入れて、水晶体嚢の中の濁った組織を砕き、吸引する。
  • 挿入する眼内レンズ度数手術前に検査して決めておいた、眼内レンズを、水晶体嚢の中に挿入する(二つに折ることができる柔らかいアクリルレンズのため、小さな傷口から挿入可能である)
  • 挿入する眼内レンズ度数眼内レンズは水晶体嚢の中に挿入後、広がり安定して固定される。

手術機械について

術中診断ツールORA™System

日本アルコン社製 2016年11月導入

日本アルコン社の「ORAシステム」が2016年4月に日本で初めて発売されました。 これは、白内障手術中リアルタイムに、挿入する眼内レンズが適切であるか、固定位置が適切であるかを検査し、より満足できる術後視力を目指す術中診断ツールです。
現在までに、世界540の施設に設置され、40万以上の症例実績を有しています。日本では9施設に導入され、当院では、2016年11月に導入しました。当院は日本で10番目、北関東では最初の導入施設となります。
今までは、挿入眼内レンズの度数は術前に検査した値をもとに決定し、結果は術後に判定されるものでした。この眼内レンズの度数により、術後近視になるか、正視になるか、乱視が残るかなど屈折状態が決まります。
眼内レンズの度数は、術前の「IOLマスター700」の検査結果に他の眼科の検査結果を加味して、「IOLマスター700」が計算した値をもとに決定します。最新の機械導入により、検査誤差や計算誤差などは最小になるようにしていますが、術前に予想していた術後の屈折度数が、多少ずれることは避けられません。
この「ORAシステム」を手術中に使用することで、手術前に選択した眼内レンズが最適であるか確認でき、より適切な眼内レンズがあればそれを選択でき、より満足できる術後視力が得られます。
術中に測定するため、通常の手術より3分から5分程度手術時間がかかりますが、手術顕微鏡の電気を消して行いますので、眼に負担がかかることや痛みや測定時に眩しくなるなどはありません。ただし、手術時の状況や目の状態により測定できない場合もありますので、ご了承ください。

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白内障手術併用緑内障手術(アイステント)

白内障手術併用緑内障手術(アイステント)を開始します。
適応があれば、アイステントを使用することによって、白内障と緑内障の同時治療が可能となり、白内障手術後の眼圧を下げることができます。
手術による傷が白内障手術によるものだけなので、患者様の負担が少なく、通常の緑内障手術よりも術後の生活が楽になります。また、乱視が大きく増えたり、ひどいごろごろ感が起きたりせず、一般的なMRIも問題ありません。
新しい治療を取り入れ、さらに患者様の満足に繋がることを目指していきます。

治療の目的・有効性

治療方法としては、白内障手術と同時に、眼圧を下げる目的でアイステントという装置を埋めこみます。長さは1mm(ミリメートル)、チタンでできており、重さは60マイクログラムです。
アイステントは目の中の房水という水を流れやすくして、眼圧を下げる効果があります。
白内障手術でも眼圧は下がることが多いですが、アイステントを埋め込むことで、個人差はあるものの緑内障点眼1種類分(1年後で3~8mmHg)くらい眼圧がさがります。

治療の認可

アイステントは2004年ヨーロッパで、2012年にFDAで認可され、全世界で20万眼以上に使用されています。
日本でも認可され、2017年から始まった日本眼科学会の指導の下の講習会を受講し、アイステントに関する技能や手技に伴う合併症等の知識を得た医師のみが行える治療です。

アイステント

白内障手術装置CENTURION® VISION SYSTEM

当院では2015年6月に、日本で発売されているなかでも最も新しい白内障手術装置を導入しました。
最新技術の組み合わせにより、従来機種に比べて患者さんへの負担が少ない安全で確実な手術をおこなうことができます。

最新技術の特徴

  • ・眼内圧変動を減少させる灌流制御システム「Active Fluidics TM」により、灌流圧を調整して手術中の眼内空間を安定的に確保して眼内圧変動が低減され安全性が大幅に向上しました。
  • ・「Balanced Energy TM」でソフトウェア、チップなどのデザインを新たに改良し、独自の超音波発振機能であるOZil ®、トーショナルフェイコ(横方向の超音波発振)の水晶体破砕効率を向上させるとともに切開創付近の摩擦による温度上昇を抑え、創口熱傷の発生リスクも低減しました。
  • ・NTREPID® AutoSert® により、従来は手動でおこなっていた眼内レンズ挿入を小さな切開創から電動でスムーズに挿入できます。
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