眼の中にはカメラでいうレンズの働きをしている透明な水晶体という組織があります。
これが濁ったのが白内障です。カメラのレンズが汚れると撮影した画像がぼやけると同じように、白内障が進むと視力が低下してきます。
白内障の原因はいろいろありますが、最も多いのは加齢によるものです。これを加齢性白内障と呼んでいます。発症の時期は個人差がありますが、どなたでも年をとるにつれ発症し、80歳代ではほとんどの人が白内障になるといわれています。
もやがかかって見える、明るいところで眩しいなどの症状が現れ、見えづらくなります。
タチオン、カリーユニなどの薬があります。
これらは使用することにより、白内障の進行を遅らせるといわれていますが、完全に進行を停止させたり、治すものではありません。
3~6ヶ月間隔で経過観察を行い、視力や白内障の合併症などを検査します。
白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、新しい眼内レンズを挿入します。手術治療の対象は、一般的には矯正視力0.7以下ですが、その人にとって見づらい場合(トラックの運転手で、十分な視力が必要な場合など)は手術の適応です。また、白内障のタイプにより、視力がよくても手術となることがあります。
視力は徐々に低下します(場合によっては急激な低下もあります)。
手術をせずに放置し過度に進行してしまうと手術が難しくなります。(成熟白内障など)
緑内障などの合併症を併発する確立が高くなります。
眼底が見えなくなるため、眼底疾患の治療が遅れます。
白内障を放置した結果→成熟白内障
放置してはいけない白内障の自覚症状
自覚症状がなくても、手術が必要な場合がありますので、診察をうけましょう。