iStentは緑内障を治療するために使われる医療機器です。医療用グレードのチタン合金でできています。(長さ1mm、重さ60㎍)
このiStentを眼の中の組織に埋め込むことで、房水(ぼうすい)と言われる眼圧を調整する液体の排出循環を改善し、眼圧を低下、安定させることができます。iStentの手術は白内障手術と同時に行います。白内障手術では小さな切り口を作りますが、その小さな切り口からiStentの手術をします。iStentを眼の組織に埋め込みますが、痛みを感じることはほとんどありません。
この手術の利点は白内障手術と同時に行うので白内障の治療も同時にできること、手術時の眼の切り口が小さいので術後の回復が早いことです。術後緑内障治療用の点眼薬の数を減らせる可能性があります。
一般的に白内障手術で眼圧が下がることが多いですが、アイステントを埋め込むことで個人差はありますが、緑内障点眼1種類分(1年後で3~8mmHg)くらい、眼圧がさがりますので、白内障手術の検査で適応があるか検討しています。