カールツアイスメディテック(株)社製(2016年10月導入)
白内障手術時に挿入する眼内レンズ(IOL)の度数を決定するために必要な器械がIOLマスターです。度数を決定するには眼軸長(眼球の長さ・大きさ)を正確に計測することが必須です。従来は超音波を用いて器械を目の表面に接触して測定していましたが、この器械は光を用いて測定するため、患者様の眼に触れることはなく、測定値が非常に正確です。
水晶体の濁りが強い場合や水晶体の嚢の中央部に濁りがある場合、従来の機種では測定光がブロックされてしまい測定できないことがありましたが、最新機種であるIOLマスター700は性能が進化しているため、ほとんどの患者様はこの器械で眼軸長測定が可能となります。
また、この器械は検査中の眼の動きをチェックする機能がつき、眼が動いてしまったために生じる検査結果の誤差を軽減できるようになりました。
白内障手術後の見え方に満足して頂くために、患者様に合ったIOLの度数が決めやすくなり、必須の機器となっております。